(肺癌検診について)
Ⅰ.対象者
40歳以上
Ⅱ.受診間隔
年に1回
Ⅲ.検査項目
質問(医師が自ら対面により行う場合は問診)、胸部X線検査および喀痰細胞診(ただし喀痰細胞診は、原則50歳以上で喫煙指数が600以上の人のみ。過去の喫煙者も含む)
<喫煙指数とは>
喫煙指数は、「1日に吸うタバコの平均本数」×「喫煙年数」で計算されます。例えば、1日にタバコ20本を30年吸っている場合には喫煙指数が600となり、がんになりやすいハイリスク群に該当します。
<胸部X線検査について>
いわゆるレントゲン検査です。
息を大きく吸い込むことで肺を膨らませ、肺の状態をよりはっきり写し出すことができます。技師の指示に従い、できるだけ大きく息を吸い込んでしっかり息を止めることが大切です。
検査を受けるうえで、食事や内服薬の制限はありません。
左右の肺や心臓など、胸部の臓器の形や病変をチェックするために、X線を照射してフィルムに濃淡の像を映し出します。間接撮影と直接撮影の2通りの方法があり、1本のフィルム上に連続して撮影する小サイズの間接撮影より、大きなサイズで撮影できる直接撮影のほうが精度の高い情報を得ることができます。
<喀痰細胞診について>
ハイリスク群に属する方は、胸部X線検査と共に喀痰細胞診が行われます。
肺がんの場合、がん細胞が痰の中に剥がれ落ちることがあるため、痰を調べてがん細胞を検出します。
3日間、出来る限り早朝に採取した痰を検査します。痰を採取するだけの簡単な検査ですが、肺がんにかかっていても痰の中にがんが発見されない事もあります。
文責 難波康男