(禁煙について・・・その3)
■高血圧と喫煙
喫煙は交感神経を刺激して血圧を上げ、脈拍を増やします。高血圧の方は、心筋梗塞や脳卒中の原因となる動脈硬化が進みやすい状態にありますが、喫煙は動脈硬化のリスクをさらに高めます。
■脂質異常症と喫煙
喫煙は血液をドロドロにして、血液が固まりやすい状態にさせます(血栓形成)。さらに、「善玉」のHDLコレステロールを減らし、「悪玉」のLDLコレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)の原料となる遊離脂肪酸を増加させます。脂質代謝の点からみても、喫煙は動脈硬化を進行させる大きな危険因子なのです。
■糖尿病と喫煙
喫煙は交感神経を刺激して血糖を上昇させ、さらにインスリンの働きを妨げます。そのため糖尿病にかかりやすくなります。また、糖尿病の患者さんが喫煙すると治療の妨げとなり、動脈硬化や糖尿病性腎症などの合併症リスクが高まります。
※喫煙は血圧、脂質代謝、糖代謝の全てに悪影響を及ぼします。
【生活習慣病以外における悪影響】
付記) 喫煙者が病気になりやすいことは明白ですので、健康を気にする人はすぐに禁煙を目指しましょう!
文責 難波康男