脳神経外科コラム12(脳梗塞TPA療法の施行率について)
前々回、TPA療法についてお話しましたが、本年は症状・画像にて脳梗塞と確定診断された90例の急性期脳梗塞患者さんの内、8例に対してTPA療法を行いました。これは入院された脳梗塞患者さんの8.9%に及びます。海外の報告では脳梗塞患者さんの3%前後にTPA療法が行われており、8.9%はそれと比較して高率となっています。この理由として、TPA療法を行った8例すべてが救急車にて当院に搬送された方で、患者さんやそのご家族の迅速な通報と三原消防のスピーディーで的確な搬送のおかげだと思います。今後も引き続き適応のある症例には積極的にTPA療法を行っていきたいと考えています。
平成22年12月16日