脳神経外科コラム

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コラム27:学会発表について6[くも膜下出血最重症症例の治療成績](平成24年10月20日)

学会発表について6(くも膜下出血最重症症例の治療成績) 

 

 

 今年10月に大阪市で行われました第71回日本脳神経外科学会 学術総会において、“くも膜下出血のWorld Federation of Neurologic Surgeons分類 grade Vにおけるサブグループの提案”という演題を発表いたしました。

 くも膜下出血(主に脳動脈瘤破裂による)の最重症症例の治療成績を検討したもので、約5年間に治療した37例のくも膜下出血最重症症例(WFNS分類グレード5)を対象としました。37例全体での治療成績は予後良好と考えられる症例(介助なしに自分のことができる)の割合が10.8%でした。また自宅退院できた症例が16.2%でした。この中で動眼神経麻痺のない症例に関しては、予後良好例は27.3%であり、自宅退院できた症例が36.4%でした。動眼神経麻痺のある症例は予後良好例は3.8%で、自宅退院できた症例は7.7%でした。                                             

 

 

平成24年10月20日

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