学会発表について10(血管攣縮性の脳底動脈狭窄による脳幹梗塞に対する高圧酸素療法について)
今年3月に当院主催で行われました第5回 日本高気圧環境・潜水医学会中国四国地方会において、“血管攣縮性の脳底動脈狭窄による脳幹梗塞に対して高圧酸素療法が奏功した1例”という演題を発表いたしました。
可逆性脳血管攣縮症候群は一時的に脳の血管が細くなる病気で、その後血管の狭窄は改善し元にもどるのですが、まれに脳梗塞にいたり、神経症状が残ることもあります。今回、可逆性脳血管攣縮症候群による脳底動脈狭窄と考えられた症例を経験し、脳梗塞にいたったため、血管攣縮の急性期に高圧酸素療法を行い、症状が回復した症例を経験しました。今後の医療に重要な情報と考え、本学会に報告いたしました。
平成26年3月8日