めまいと抗血小板薬について
脳梗塞予防のお薬として、バファリン、プラビックス、シロスタゾールなどの抗血小板薬を内服することがあります。このお薬は脳梗塞の予防には有効ですが、出血すると血が止まりにくいという欠点があります。脳出血、脳外傷、出血性胃潰瘍などで出血がある場合に、このお薬を内服していると、血が止まらずに大事になることがあります。脳梗塞をされた方で必要性が上回る場合には、抗血小板薬を内服しなければなりませんが、めまいのために、抗血小板薬を内服する場合には、頭位変換性めまいやメニエール病などの耳鼻科的めまいではないことを確認する必要があります。これらの耳鼻科的めまいには抗血小板薬を内服する適応はなく、内服すると先ほど述べた血が止まらないというリスクをかかえることになります。めまいの方は耳鼻科と脳神経外科の両方を兼ねそろえる医療機関の受診をおすすめします。