脳卒中の治療中におこる合併症の頻度は高く、脳卒中発症後30ヶ月の観察期間では脳卒中の再発が9%、痙攣3%、尿路感染症24%、肺炎などの呼吸器感染症22%、その他の感染症19%、深部静脈血栓症2%、肺塞栓症1%、うつ状態16%など、さまざまな合併症が発生します。発症後3ヶ月の期間中に死亡された方の半数は合併症によるものであり、合併症があると死亡率のみならず、機能回復も悪くなります(脳卒中治療ガイドライン2004より)。そのため脳卒中の治療は脳神経外科だけでなく、さまざまな診療科の協力が必要で、リハビリテーションも非常に重要です。当院ではさまざまな診療科、リハビリテーションなどと連携しながら、脳卒中の治療を行っていきます。
平成21年10月26日