2009年にNeurosurgery Quarterlyというアメリカの医学雑誌の3月号にDural Arteriovenous Fistula : CT appearance -Case Report and Review-という題で、論文が掲載されました。この論文は、当院に来られた硬膜動静脈瘻(脳を包んでいる硬膜という膜の動脈と静脈とが直接つながってしまい、動脈の血液が静脈内に直接流れ込み、さらに脳内の静脈に逆流し、脳が腫れたり、出血したりする病気です)の方を精査したところ、CTスキャンで特異な所見を呈していました。脳内に多数の白い粒が写っており、まるで粉雪のような所見でした。治療を行うとそれらは消失しました。今後の診断に役立つと考え、報告しました。
平成21年12月1日