臨床工学技士はコメディカルスタッフの一職種があり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。
当院では、平成30年4月に臨床工学室が設立しました。臨床工学技士18名(男性14名、女性4名)で構成されており、透析部門、カテ部門、手術室部門に分かれて業務を行っています。
1日に臨床工学技士は11~12人配置で、医師や看護師と連携して39床連日2クールの治療を提供しています。透析液管理や清浄化、透析監視装置・セントラル等の定期点検や部品交換などを行っています。また、新人にはプリセプターをつけ1年間で業務が行えるように教育もしています。
心臓カテーテル、頭部アンギオ、下肢PTA、シャントPTA・血栓除去、ペースメーカの埋め込み・電池交換など行っています。当院では、医師、看護師、放射線技師とともに医療チームの一員として、最良の治療を行う日々に努めています。緊急時に補助循環装置をはじめとした医療機器操作には、臨床工学技士が特に力を発揮します。
埋めこみ・電池交換後のチェック、6ヶ月に1回のチェックを行っています。
手術室で使用される医療機器は日々高度化が進んできています。高度化された医療機器の保守管理・機器使用時のトラブル対応を行い、安全な機器の使用をサポートするため、1名以上の臨床工学技士が手術室で業務を行っています。また、器械出しなども行っています。
高気圧酸素治療とは気密されたタンクの中で大気圧より高い圧力下に置いて高濃度酸素を吸入することにより病態の改善をはかろうとする治療です。
当院では主に、突発性難聴、減圧症、脳梗塞、一酸化酸素中毒、末梢循環障害、放射線治療後障害の疾患で治療を行っています。
血液浄化や人工呼吸器、補助循環など重薦な問題がある患者さんの治療を行い、各装置の点検・操作・管理を行っています。
持続透析やアフェレーシスなどの血液浄化装置。
経皮的心肺補助(PCPS)や大動脈バルーンパンピング(IABP)の補助循環装置。
内視鏡治療の介助、内視鏡スコープの使用前点検や定期点検、洗浄消毒を行っています。
透析室や病棟、手術室の医療機器の保守・点検・管理を行っています。
医療機器として、シリンジポンプ・輸液ポンプ・褥瘡マット・フットポンプ・離床センサー・AED・モニター付き除細動器・PCPS・IABP・呼吸器・麻酔器・透析機器などがあります。呼吸器は使用している人は、毎日使用中点検を行っています。