コメディカルのご案内

食事療養部

診療の特色

食事療養部の理念

私たちは患者様の立場にたって、安全で喜ばれる食事を提供し、適切な栄養管理をおこないます。

食事療養部の基本方針
  1. 衛生に気を配り、安全な食事を提供します。
  2. 患者様一人ひとりに適切な栄養管理をおこなうよう、日々努力します。

私たち食事療養部一同は、“入院中の食事は医療の一環であると共に楽しみのひとつでもあること”を念頭に置き、一般食から治療食まで、食事摂取が進まない方には個人の嗜好に合わせた食事提供に力を注いでいます。食事を提供しても、食べていただけなければ意味がないため、早期回復に向け食事面からサポートできるよう、患者様の満足度向上に努めています。

食事の種類
  • 一般食
    常食、全粥食、7分粥食、5分粥食、3分粥食、流動食
  • 特別治療食
    高血圧食、心臓食、脂質異常食、糖尿病食、透析食、透析糖尿食、腎臓食、肝臓食、潰瘍食、妊婦食、陣痛食、授乳婦食、幼児食、離乳食、嚥下訓練食、シルバー食、刻み食、ミキサー食など 計36種類

安全で喜ばれる食事の提供

個々の患者様に適切な食事提供ができるよう、疾患・アレルギーなどを考慮し、個人対応や栄養管理を重視した直営での給食運営をおこなっています。おいしさや、食事から得られる楽しみを味わっていただけるように、行事食やお祝い膳・郷土料理・選択食も取り入れ、季節ごとの行事には、手作り行事カードを添えています。また、月に一度は患者様を対象に食事に関するアンケートを実施し、満足度の向上に努めています。患者様からいただく「おいしかった」「ありがとう」のメッセージを糧に、職員一同で励んでいます。


行事食(土用の丑)

祝い膳(正月)

ソフト食

選択メニューの実施

一般食の常菜を提供している患者様には、嗜好に合わせてA か Bのメニューを選んでいただける選択メニュー制度を取り入れています。

 
メニューA
 
メニューB
 

妊産婦さんの食事への取り組み

当院は市内で唯一の妊産婦病院であるため、妊産婦さんの食事には特に力を注いでいます。陣痛時には、臥床したままでも手づかみやフォークなどで食べやすい食事に配慮し、出産時に消費するエネルギーを補う目的で手軽に飲めるゼリー飲料や果物など、夜間の出産であっても朝食から提供できるように準備しています。また、出産後にはお祝い膳として当院オリジナルソースで仕上げた牛ヒレステーキの提供もおこなっています。

陣痛食
陣痛食
授乳婦食
授乳婦食(ステーキ)
間食
間食(10時・夜食)

働きやすい厨房設計

衛生的で安全な食事提供をおこなえるように、厨房は天井換気システムや涼厨ガス機器を導入し、厨房環境の快適化もおこなっています。コンベクションオーブンやブラストチラーなどの機器を取り入れ、作業の簡略化・短縮化に努め、働きやすい職場を目指しています。

栄養食事指導

管理栄養士が患者様一人ひとりの病態に合わせた食事療法をご紹介する個人栄養指導、集団での糖尿病教室、透析教室、減塩教室などを開催しています。何をどれくらい、いつ食べたらよいかなど、不安をお持ちの患者様とこれからの食事について考えていきます。集団指導では医師と共に構成された教室もあり、病態に合わせた食事の紹介やゲームを通じて多くの患者様に病気の理解を深めていただきたいと考えています。同じ病気の患者様同士でお話をする機会にもなり、お互いにアドバイスし合いながら交流していただけます。ぜひ、気軽にお立ち寄り下さい。

チーム医療

糖尿病チーム

医師・看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士の5職種で糖尿病患者さまの療養に関わっています。教育入院では毎月、季節のテーマを取り入れた糖尿病教室を開催しています。指導後には多職種でカンファレンスをおこない、患者様個々に合わせた治療方針を決定します。外来では、糖尿病患者さまの合併症を悪化させないよう、医師・看護師・管理栄養士で指導をおこなっています。

各種カンファレンス

回復期リハビリ、緩和ケアをはじめとする病棟カンファレンスでは、患者様の栄養状態を評価し、低栄養など問題点があれば患者様の病態や嗜好に合わせて食事内容を検討しています。高齢者の入院も多く、義歯や飲み込みの状態をリハビリスタッフと共有し、患者様それぞれの形態に合わせたり食欲低下とともに多くの量を摂取できない方には栄養補助食品を取り入れたりしています。必要に応じて退院後の食事について栄養指導をおこなうこともあります。