『24時間体制であらゆる画像診断への対応』をモットーに、日々の診療を行っています。診療時間内は勿論、休日や夜間においても、各部門と連携し、より精度の高い画像情報の提供を心がけています。また、院内のみならず他院からのご紹介に対しても地域連携室を通じて迅速に対応しています。
16名の診療放射線技師で構成されており、CT撮影認定、救急撮影認定、AI撮影認定、検診マンモグラフィ撮影認定技師、胃がん検診専門技師、画像等手術支援認定等のスタッフの高い専門知識も大きな力となっています。
CT(320列1台、16列1台)、MRI(1.5T)1台、X線一般撮影4室、マンモグラフイー1台、血管造影検査(DSA)1台、骨密度測定装置(DEXA)1台、透視撮影(デジタル)2台、結石破砕装置(ESWL)1台、ポータブル撮影装置1台、外科用Cアーム1台、乳房・腹部エコー、他が稼働しています。
CT検査とは、X線を利用し体の内部を画像化する検査です。画像処理を行うことで、様々な断面像や立体的な画像(3D画像)を作成することができます。検査時間は単純CTで5~10分、造影CTで15~20分程度です。
2016年2月に320列CT(TOSHIBA社製 Aquilion One vision edition)が導入されました。0.5mm×320列=16cm幅の検出器を持ち、最速0.275秒で1回転する装置で、特に心臓血管の撮影に威力を発揮します。当院では2005年10月から現在(2016年7月)までに約3500症例の心臓CTを撮影してきましたが、320列CTになり、従来のCT(64列)に比べてより確実に静止した画像を得ることができるようになりました。もちろん心臓以外の全身の検査においても短時間で高画質の画像を撮影することができます。また、画像再構成の進歩により、従来のCTと比べて少ないX線量で画像を作ることができるので、被曝低減にもつながっています。
DSAとは「Digital Subtraction Angiography」の略で、画像をデジタル処理し、血管像のみを画像に写し出す技術で、骨と重なって観察が困難な部位の病変も詳細に把握することができます。また、回転DSA撮影を行うことにより血管の3次元画像での観察も可能です。すぐれた診断機能に加えて、外科的手術をせず血管造影検査の技術を応用し治療するIVR技術の飛躍的進歩により、腫瘍に対する治療としての、超選択的動注化学療法や栄養血管塞栓術、また、緊急性の高い心臓血管の狭窄に対するバルーンカテーテルによる血管拡張術やステント留置術など、診断から即治療へ移行でき、救急医療に大きく貢献しています。
当院のMRIは、シーメンス社製 MAGNETOM Altea1.5Tを導入しております。MRIは、強力な磁石と電波を利用しており、あらゆる断面の画像を得ることができる検査です。撮影時間は部位によってことなりますが、15~40分程度かかります。頭部、脊椎、腹部、骨盤腔、関節、乳房など、様々な部位の診断に威力を発揮します。なかでも急性期脳梗塞の診断においては、CTよりも優れており、当院では、24時間いつでも撮影できるように対応しています。
なお、MRI室には強力な磁場が発生していますので、ペースメーカーや体内金属がある方は注意が必要です。すべての方が、安全に検査を受けていただくために、検査の前に問診を行っています。ご協力をお願いいたします。
当院では、検診マンモグラフィ撮影認定技師も含めた5名の女性技師が撮影を行っております。マンモグラフィへの関心も高まる昨今、検査件数は年間2200件を超える状況です。検査は、年齢に関係なく、斜め方向、上下方向で片乳房ずつ圧迫して撮影を行います。所要時間は、10分程度です。平日は忙しくて受診の困難な方は、毎月第三日曜日の婦人科でも受診可能ですので、ご利用ください。
当院では乳がん画像診断の最先端検査機器である、3Dデジタル・ブレスト・トモシンセシス装置を導入しております。この装置は多方向からの乳房撮影を可能にし、従来のマンモグラフィで正常乳腺と病変の判別が困難な場合においても病変を見つけられる可能性があります。また、検診を行う際にはより正確な情報を得ることが可能になります。検査時間は通常の撮影と比較して片側の乳房あたり十数秒長くなる程度で、検査室に入室されてから退室されるまでの時間は平均で約10分くらいです。ご不明な点がありましたら、遠慮なく医師または診療放射線技師にお尋ねください。